にきび治療最前線

皮膚科処方の最新にきび治療薬からにきび治療掲示板まで。大人のニキビに悩んでいた医師がニキビに悩む全ての患者にエールを送る池袋のニキビ治療専門外来医のブログ。※左下の興味あるカテゴリーから入ると便利です

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にきび治療薬として最も効果があるとされるイソトレチノイン内服製剤(アキュテイン等)の副作用として、気分が落ち込みうつ状態になる、ひどい場合は自殺願望が出るとの報告がありましたが、「Isotretinoin therapy and mood changes in adolescents with moderate to severe acne: a cohort study」※Arch Dermatol. 2005 May;141(5):557-60での試験では、うつとイソトレチノイン内服との関係は否定されています。この試験では12歳−19歳の132人を対象とし、59人にイソトレチノイン内服、73人は抗生剤等の従来の治療を行い、「うつスコア」にて数ヶ月間の観察を行っています。その結果、イソトレチノイン内服はうつ症状を上昇させる危険はなく、逆に軽快させる作用がある可能性があるという結果になりました。文献→http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=pubmed&dopt=Abstract&list_uids=15897376&query_hl=19

この文献への私の意見としては、基本的には賛成です。ニキビがあるということだけで、落ち込む人は沢山います。さらに、その他のことが引き金となって、自殺する人もいると思います。ですが、イソトレチノインによってにきびが治ると、それだけで明るくなる人がいてもおかしくありません。ただ、ニキビができる年頃は自殺が多い年頃でもあるので、なんともいえないのも事実です。

私としては、アキュテインの副作用としてうつ症状が出るということを前提にして(それが正しくないとしても)、注意深く扱うに越したことはないと思っています。

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