にきび治療最前線皮膚科処方の最新にきび治療薬からにきび治療掲示板まで。大人のニキビに悩んでいた医師がニキビに悩む全ての患者にエールを送る池袋のニキビ治療専門外来医のブログ。※左下の興味あるカテゴリーから入ると便利です
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アゼライン酸のにきびへの効果について以下の論文があるので紹介します。
「Azelaic acid 15% gel in the treatment of acne vulgaris. Combined results of two double-blind clinical comparative studies」:J Dtsch Dermatol Ges. 2004 Oct;2(10):841-7 15%アゼライン酸を使用した群で、炎症性のにきびが平均で70%減少しています。副作用としてアゼライン酸は、benzoyl peroxideよりも著明に刺激性が低く、抗生剤(クリンダマイシン)より刺激性は高かったとの結果になっています。 この論文に関しての私の意見です。 アゼライン酸は、男性ホルモンから活性型男性ホルモンに変換する酵素を強力に阻害します。炎症性にきびで、抗生剤に抵抗性であったり、 benzoyl peroxideで赤みを生じてしまう患者には、アゼライン酸が治療選択のひとつに十分なると思っています。 にきび治療最前線へ にきびのレーザー治療について私が思うことを書きます。
機器にも何十種類もあるのに、「光治療」「レーザー治療」と大雑把にひとくくりとしたのは、次に述べていく私の意見が大雑把なものであるからです。 多くの患者さんは光治療や、レーザー治療に過度の期待を抱いています。 「8割の患者に効果があった」等の宣伝を見かけますが、この「効果があった」というのが曲者で、少しでもよくなれば効果があったという分類に入ってしまいます。 同じように宣伝してしまえば、レチノイン酸やアダパレンは9割以上の人に効果があるのでものすごい薬となってしまいます。 レーザーでも薬剤でも同様ですが、一度状態を良くした後に、にきびをできにくくするスキンケアが最も大事になるのではないかと思います。 もちろんレーザー、光治療は、シミ、しわ等取ったり、薬剤が使用できない部位に行ったり、患者によっては劇的に効果があったりと、良い面も沢山ありますが、これをやったら絶対治るというものではないと思います。 レーザー、光治療での完治率(にきびが顔から消え、さらに1年以上にきびの再発がない状態が続く率)はいったいどれくらいなんでしょうか? 私は、おそらく10%程度か、もしくはそれ以下ではないかと考えています。(何度も言いますが、機器の種類や患者側の因子によって変わることは分かっていますが、大雑把に述べています)レーザー、光治療に関しては、私の不勉強もあるかもしれませんが、どなたか、にきびの完治率に関してのデータ、論文を知っている方がいれば教えてください。有効性を示す論文は多く見かけるのですが・・) にきび治療最前線へ 当院のおおよその料金体系について説明します。
当院で行っているにきび治療にあるように、当院では、他院で治らなかった難治性にきびを扱う、にきびの専門外来という視点から、全例自由診療となります。日本で未認可の薬(認可していてもにきび治療に適応ではない薬も含む)を使用しますので、診察代、薬代(処方代は薬代に含んでいます)、検査代等もすべて自費診療となってしまいます。 初診料 7000円(土曜日8000円) 再診料 3500円(土曜日4000円) がかかります。高いと思われる方もいると思います。ですが、他のページでも述べているように、にきびの治療を本気で行うには、今の日本では、保険診療範囲内では治療できないのです。情報のない日本で、専門的な知識の下ににきび治療を行っていくのに必要な経費、時間、労力は大変なものであり、また、東京都いう場所から、週1回のビルの1室を借りるだけでも、賃貸料が1ヶ月で30万円以上かかります。それに看護師や、事務員数人の人件費を加え、ぎりぎりの範囲で設定してありますことをどうぞご了承下さい。(もし仮に保険が効いたとして、3割負担ならば、初診料2100円、再診料1050円となり、この値段がものすごく高い値段ではないことは、お分かりいただけるのではないかと思います。) にきび治療最前線へ 初診料・・・・7000円(土曜日8000円)
再診料・・・・3500円(土曜日4000円) 外用剤 アダパレン10g ・・・・1700円 アゼライン酸10g ・・・・1300円 APPS(新型ビタミンC)2g(※1)・・・・3500円 内服剤 低用量ホルモン療法(※2) ・・・・1ヶ月1900円〜2400円 イソトレチノイン内服剤(※3)20mg ・・・・450円 イソトレチノイン内服剤10mg ・・・・280円 スピロノラクトン25mg(※4)・・・・1錠25円 サリチル酸マクロゴールピーリング・・・・顔全体8400円(※5) (初回はパッチテストがいりますので、初回からピーリングを受けることはできません) 処方料は薬代に含んでいます。 ※1 初診を受けた患者は、次回からAPPS処方のみで診察なしの場合、再診料はかかりません。他の薬剤の処方、診察が必要な場合は再診料がかかります。まとめ買いの場合割引があります。詳しくはAPPSについて ※2 薬剤の種類により薬代が変わってきます。 ※3 イソトレチノインは製品名アキュテイン、アキュティン、ロアキュテイン、アクタン等の名称で知られています。 ※4 スピロノラクトンは製品名アルダクトンA等の名称で知られています。 ※5 ピーリングのみの方は、別途再診料はかかりません。詳しくはこちらをお読み下さい。また、ざ瘡外来の再診時に同時にピーリングを受ける場合は500引きとなります。 他に必要に応じて、血液検査などの検査料がかかります。 血液検査の内容は薬剤、個人によって変動しますがおおよそ3000円前後です。 また、これらの薬剤以外にも必要に応じて、他の薬剤を使用することがあります。 ※薬剤は、原価の変動の関係で、多少料金に変動がありますのでご了承下さい。 にきび治療最前線へ アダパレンはトレチノイン外用の一種です。諸外国ではしみ、しわ、にきびへの治療に用いられていますが、indian journal of Dermatology 2003に「Safety and efficacy of adapalene gel 0.1% in acne vulgaris」「アダパレンのにきびに対する効果と安全性」という論文が掲載されています。
この論文ではにきび患者571人を対象とした試験で、12週間の治療期間で、96.3%の患者が、治療を開始する前より改善しました。18%の患者が完全ににきびが消失、44%の患者が著明に改善したとの結果になっています。副作用に関しては、ほてりやひりひり感が23%、乾燥が16%、他に痒み、赤み等認められましたが、いずれも重篤なものではありませんでした。 この論文に対する私の意見です。 アダパレンは、レチノイン酸に比べ、副作用はマイルドであり、効果は同程度だと謳われていましたが、この論文でそれが証明されたと思います。レチノイン酸は、活性がすぐに失われてしまうのに対し(保管方法、製品にもよりますが、早ければ数週間で効果がなくなってしまう場合があります)アダパレンは室温での保存が可能であり、化学的安定性もレチノイン酸より数段優れているようです。難点は、レチノイン酸よりも高価である点でしょうか(大体価格は3倍程)。 にきび治療最前線へ 2005年9月に発表された論文
Trends in prescription of acne medication in the US: Shift from antibiotic to non-antibiotic treatment.J Dermatolog Treat. 2005 Sep;16(4):224-8. に、アメリカで行われているにきび治療のトレンドについて書かれています。1990年から2002年にアメリカでにきびのために処方された薬を調査したところ、benzoyl peroxideやクリンダマイシン、テトラサイクリン、エリスロマイシン等の抗生物質や、殺菌剤は処方されなくなってきており、レチノイン酸、イソトレチノイン内服の処方が著明に増加しているという結果となっていました。著者は抗生物質に多剤耐性のプロピオニバクテリウム属(P.acnes等のにきびの原因菌)の増加に対する注意が、処方にあらわれているのではないかと推測しています。 この記事に対する私の意見です。以前より述べているように、抗生剤のにきび治療に対する評価は低いです。1つは耐性菌が生まれ、難治性になる場合があること、もう一つは正常の細菌叢まで壊してしまい、肌本来の機能を失うからです。にきびの原因とされているプロピオニバクテリウム属は、皮膚の常在菌です。抗生物質でこの菌を全て殺すことはできるのでしょうか?(おそらくできません。)残った菌は、抗生物質に耐性を獲得し、さらに増殖します。そうすると同じ抗生物質が効かなくなり、新しい抗生剤を使用し、また同じことが起こります。結局多剤耐性菌が残り、難治性のにきびを引き起こすことになりかねません。また、皮膚の常在菌であるプロピオニバクテリウム属は、みなさんの皮膚に常在しています。それにもかかわらずにきびがある人と、ない人がいます。単に殺菌するだけでにきびを治すというのは無理があると思います。 にきび治療最前線へ 多嚢胞性卵巣症候群は、10人〜15人に1人という割と頻度の高い病気で、排卵しづらくなるせいで月経不順や不妊症を引き起こします。男性ホルモンが活発化し、にきびがひどくなる、毛深くなる、肥満になる(原因ははっきりわかっていません)等の症状がでます。血液検査、超音波検査等で診断できますので、生理不順、肥満等ある方は、にきび外来を受診される前に婦人科にて診察を受けられることをお勧めします。多嚢胞性卵巣症候群と診断されても、当院での治療(ホルモン療法も含めて)は受けられますのでご安心下さい。
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