にきび治療最前線皮膚科処方の最新にきび治療薬からにきび治療掲示板まで。大人のニキビに悩んでいた医師がニキビに悩む全ての患者にエールを送る池袋のニキビ治療専門外来医のブログ。※左下の興味あるカテゴリーから入ると便利です
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ニキビ治療に対する担当医の評価第2弾です。アキュテイン、ダイアン35、スピロノラクトンについてもコメントしています。☆7つで満点
第2弾は 内服薬部門! 1.抗生剤 ★ 効果に疑問を感じます。一時的にニキビがおさまる患者もいますが、ほとんど再発するといった印象です。皮膚のバリアとして働く正常細菌まで死滅するため、逆に治りにくくなることもあります。再発した場合、抗生物質耐性の菌になっていることもあります。多剤耐性のアクネ菌やアクネ菌以外の菌がニキビを悪化させることもあり、抗生物質の不適切な使用が原因なのではと危惧されています。当院では化膿性、嚢胞性のにきびに対し症例によって使用しています。他の治療と併用する場合もあります。☆1つ。日本では保険適応。 2.ビタミン剤 ★★ ビタミンB群、C、パントテン酸等は補助療法として有効ですが、ビタミン剤単独でニキビが改善する人は少数です。水溶性ビタミン群は比較的多量に摂取しても悪させず、にきびの改善を助けるため☆2つ。 3.イソトレチノイン ★★★★★★ accutane、アキュテイン、アクタン、ロアキュテイン等の名称で知られています。1982年より、欧米では重度の難治性ざ瘡(ニキビ)に対して用いられていて、20年以上のの実績がある薬です。ビタミンAの一種であり、ビタミンA自体催奇形性があるため、この薬剤も催奇形性が一番の副作用です。他にもうつ病等精神的な副作用、肝障害等あり、薬を良く知っている医師の下で使用しなければいけません。にきびに対する最も強力な治療法であり、治癒率も高いです。当院では難治性にきび(他の治療が効果のないにきび)に限り処方しています。その副作用のため、第一選択として用いる薬ではありません。副作用がなければ☆7つの満点ですが、☆6つ 4.抗男性ホルモン剤 ★★★★★ ニキビにはホルモンバランスが強く関与していて、ホルモン剤の適切な使用により、難治性ニキビに対して非常に高い治癒率を望めす。比較的安全な薬剤ですが、副作用はゼロではないため、専門知識のある医師の指示の下での服用が必要です。男性兆候のある女性(毛深い方やあごのライン中心ににきびのある方)には特に効果があります。当院では抗男性ホルモン剤としてスピロノラクトン(商品名アルダクトン)を処方しています。スピロノラクトンはホルモン剤ではありませんが、抗男性ホルモン作用を持ちます。日本では心不全の利尿剤として認可されていますが、にきび治療には認可されていません。☆5つ。 5.ホルモン剤 ★★★★★★ 低用量の卵胞ホルモンと黄体ホルモンを使用します。黄体ホルモンには男性ホルモン様作用があるため、使用するホルモン剤の種類によってはにきびが悪化する可能性があります。当院では抗男性ホルモン作用のある黄体ホルモンを配合したダイアン35や、男性ホルモン作用の最も少ないマーベロン等を処方しています。低用量ピル療法と呼ばれる治療ですが、適切な治療によって9割以上の女性患者に効果があります。ホルモンの作用により肌がきれいになる、生理痛が軽くなる等の効果もあります。☆7つあげたいところですが、やはりしっかりチェックすべき副作用もあり、また処方できる患者も限られているため(例えば喫煙している女性には処方できない場合があります)、☆6つ。 6.漢方薬 ★ にきびが出来やすい体質を改善します。私自身は、効果に疑問を持っています。5年間漢方薬を飲んで、にきびが治癒した患者がいましたが、加齢のせいなのか、薬の効果なのかわかりません。☆1つ。 以上がにきびの内服治療に対する私の評価です。反論もあると思いますが、一情報として認識してください。ちなみに日本で保険が効くのは抗生剤、ビタミン剤、漢方薬だけです。う〜ん・・。 にきび治療最前線へ 担当医の知識と経験を基に、数あるニキビ治療を評価しました。
白星が多いほど評価が高い治療です。今話題の進化型ビタミンC、APPS(アプレシエ)についても触れています。☆7個が満点 まずは 外用剤部門! 1.硫黄カンフルローション,クンメルフェルド液 ★ 40年前から行われている古典的なニキビの治療法です。イオウによる殺菌、乾燥によりニキビを治します。思春期のニキビに効果がある場合もありますが、これで治るのはむしろ少数です。肌荒れ等、肌が汚くなる場合もあり、当院では使用しません。米国ではイオウローションを使っている皮膚科はほとんどありません。日本の皮膚科がいかに遅れているかがわかります。よって☆1つです。 2.水溶性ビタミンCローション ★★ 皮脂を抑え、ニキビを出来にくくします。美肌効果もあり☆2つです。ビタミンCを肌に塗っても浸透しないため効果は薄く、リン酸アスコルビルマグネシウム、リン酸アスコルビル3ナトリウム等の誘導体が入っているものでなければ意味がありません。製品により品質がまちまちなので、しっかりとしたものを選ぶ必要があります。単独で使用して、これだけでニキビが治ったという患者はほとんどいないと思います。あくまで補助療法として使用しますが、それも大切な治療法のひとつです。 3.脂溶性ビタミンC ★★ 水溶性と違い、脂溶性のため真皮まで届き美白効果も水溶性より高いとされています。単独では治らないため、2と同じ理由で☆2つです。 4.新型ビタミンC ★★★ パルミチン酸アスコルビルリン酸3Naが正式名称。APPS(アプレシエ)、進化型ビタミンCとも呼ばれています。肌への浸透力は水溶性ビタミンCの10倍から100倍とも言われていて、色素沈着(シミ)の改善作用もあります。難治性にきびに対しては、やはり単独で用いても治癒まではもっていけないと思います。補助療法として使用します。当院でも処方、使用します。今までで最も高い☆3つ。 5.イソトレチノイン ★★★★ レチノイン酸。ビタミンAの一種。皮脂分泌抑制作用が強く、欧米ではポピュラーな治療で、20年以上前から第一線で使用されていますが、胎児の催奇形性等の問題から日本では未認可です(外用剤では比較的問題ないと言われていますが、使用中は避妊をしたほうが安全です)。医師の指導の下に使用すれば単剤でも十分効果があります。使用法を間違えている患者が最も多い治療のひとつです。☆4つ。 6.抗生剤 ★★ 抗生剤入りのローション、抗生剤のクリーム、ゲルもあります。効果がある人もいるが、抗生物質の内服等で効果がなかった人には効果が現れにくいでしょう(中には効く人もいます)。日本ではダラシンは点滴用で保険が通っていますが、ダラシンローションはなぜか保険適用外です。ダラシンT(ゲル)とアクアチムクリームの2つが保険適用で使用されるようになりましたが、印象として効果は高いとはいえません。☆2つ。 7.benzoyl peroxide ★★ この薬は欧米では最もポピュラーです。日本のクレアラシルにはこの成分は含まれていませんが、アメリカのクレアラシルには含まれています。炎症性ニキビに効果的ですが、アレルギーを起こす患者おりパッチテストが必要です。☆2つ。 8.アゼライン酸クリーム ★★★ 皮膚にて殺菌、抗男性ホルモン作用を示します。米国では皮膚科にて処方されています。女性の男性ホルモン優位型のざ瘡に特に効果的です。☆3つ。 9.ハイドロキノン ★★ 美白作用は強く、にきび跡の色素沈着に効果的です。単独でのにきび治癒率は低く、あくまで補助療法です。☆2つ。 ☆4つが最高得点と辛口の評価でしたが、以上紹介した治療のなかで、日本で保険として使用できるのはイオウローションのみです。日本の治療がいかに遅れているかがわかると思います。 にきび治療最前線へ よくある質問をまとめました。
Q1.未成年ですが、診察を受けられますか? A1.受けられます。ただし15歳未満の方は受けられません。また、15歳から18歳未満の方は、初診時には保護者の方と同伴でなければ、薬の処方はできません。 診察だけであれば可能です。また、医師が必要と判断した場合は、再診時でも保護者の方に同伴していただければなりません。その他診察を受けられない方がいますので、詳しくは受診の前にをご覧下さい。 Q2.にきびは必ず治りますか? A2.必ず治るとはいえません。必ず治ると宣伝しているところは嘘だと思います。にきびに最も高い効果があるとされているイソトレチノイン内服(アキュテイン等)でさえ、有効率は95%程度と報告されています。アキュテインは全ての患者に使えるわけではありませんし、アキュテインでも効果のないにきびがあるのも事実です。また、どんな治療でも、その治療がとても効果的であったとしても、副作用が出た場合は中止しなければなりません。これはしっかりと認識しなければならないことです。 Q3.どれくらいの期間で治るのでしょうか? A1.わかりません。というのが正直な答えです。ですが、それでは答えになりませんので、6ヶ月を目安に頑張ってみてください。6ヶ月では大部分の患者さんが治る、または効果を実感すると思います。例えば、ホルモン治療の例では、6ヶ月程度で7割以上の患者がニキビが治癒、又は改善しています。12ヶ月で、9割の患者さんに効果があります。今まで長年悩んできたにきびなのですから、最低6ヶ月はあきらめず頑張りましょう。当院では12ヶ月の治療にも関わらず全く効果が出ない場合は、残念ながら治療をあきらめます。 Q4.遠方から来ているので、通いきれません。どれくらいの頻度で通わなくてはいけませんか? A4.通常であれば、2週間から4週間に1度程度です。ですが、副作用には個人差がありますし、服用している薬剤によっても効果、副作用の頻度は変わっていきますので、それより短い期間で受診していただかなければいけない場合もあります。状態が落ち着いていれば、最長8週間分まで薬は処方できます。 Q5.アキュテインを個人輸入で購入したのですが、飲んでも大丈夫でしょうか? A5.まず、アキュテイン等のイソトレチノイン内服の個人輸入は厚生労働省医薬品個人輸入の注意喚起にあるように、原則禁止されています。重大な副作用が起こることがありますので、医師が処方した場合のみ、医師の管理下で必ず使用してください。「個人輸入した薬剤を使用しているので、診療だけお願いします。」という患者さんが時々いますが、たとえその薬が当院で処方している薬と同じものであっても、診療を断っています(副作用等症状がある場合は別です)。理由は2つあります。1つは、個人輸入している薬剤は日本で未認可のものが多く、原則医師の処方箋が必要です(なくても買えるものがほとんどですが)。医学的に状態を判断しないまま、個人がこういったものを買うのは危険だからです。2つ目は、医師の管理の下に薬剤を使用していない可能性があるからです。私が処方したものであれば、「どういう薬を何日間処方した」という情報がありますから、副作用がある場合は、薬を処方しなければ「中止」という形になります。しかし、個人輸入している場合は、手元にどれだけ薬が残っているかわからないですし、薬を飲む飲まないは患者さん自身が勝手に判断することになりかねないからです。他の薬との飲み合わせの問題もあります。重大な副作用が起こってからでは遅いため、個人輸入は決してしないで下さい。 Q6.料金はどれくらいかかるのでしょうか? A6.初診料は7000円(土曜日8000円)、再診料は3500円(土曜日4000円)です。当院で行っている治療にあるように、にきびの診療に関しては、全例自由診療になります。それに検査代、薬代、処置代等がかかります。詳しくはこちらを参照して下さい。 Q7.あまり費用をかけたくないのですが・・ A1.初診料、再診料はどんな治療でも同じだけかかります。状態に合わせ、それぞれにあった治療を提案していきます。効果のある薬ほど、値段が高いというわけではなく、効果があっても副作用や、体の状態によって使用できない薬剤もあります。一概には言えませんが、治療を始める前に、大凡の費用等をお話します。費用の面で、別の治療薬にかえて治療をする等の選択は出来ると思います。受診の際には、遠慮をしないでご相談ください。 Q8.処方された薬を飲んでいる最中に、他の薬を一緒に飲んで大丈夫でしょうか? A1.当院で出された薬を飲んでいる間、飲んではいけない他の薬がいくつかあります。薬を処方する段階でご説明します。 Q9.アキュテインを飲みたいのですが・・ A1.イソトレチノイン内服の効果から、安易に飲みたがる方がいます。イソトレチノイン内服は原則として、中等度以上〜重度のニキビ、他の治療でも治らない難治性ニキビの患者に限られます。また、妊娠中、妊娠予定のある女性患者には処方できません。その他にも様々な制約があり、1.医師が適応ありと認めた場合 2.患者が作用、副作用について十分理解し、使用に同意する場合 の2つを満たす場合のみ処方することが出来ます。ニキビの治療に関しては、保険範囲内での治療が原則となりますので、(当院はにきびに関して保険診療を行っておりませんので)まずお近くの皮膚科に相談されることをお勧めします。それでも治らない場合は、ぜひご相談ください。 Q9.木曜日以外に診察、処方をしていただけないでしょうか? A1.木曜日以外にも第2、第4土曜日に診察しております。完全予約制となっています。それ以外の曜日は、診察、お薬の処方をしておりません。例外はありません。診察日に通えることが原則となりますのでご了承下さい。 以上の質問以外の質問がありましたら、なんなりと 担当医の掲示板 へ書き込んでください。 個人的に質問がある方はこちらへどうぞ 質問箱 にきび治療最前線へ | ||||