にきび治療最前線

皮膚科処方の最新にきび治療薬からにきび治療掲示板まで。大人のニキビに悩んでいた医師がニキビに悩む全ての患者にエールを送る池袋のニキビ治療専門外来医のブログ。※左下の興味あるカテゴリーから入ると便利です

2005/10 | 12345678910111213141516171819202122232425262728293031

2005/10 | 12345678910111213141516171819202122232425262728293031

2005/10 | 12345678910111213141516171819202122232425262728293031

2005/10 | 12345678910111213141516171819202122232425262728293031

2005/10 | 12345678910111213141516171819202122232425262728293031

2005/10 | 12345678910111213141516171819202122232425262728293031

ブログ内検索
日本では、にきび治療薬を個人輸入して使用している方が多いのではないかと思います。その理由の一つに、日本の保険診療で扱える薬剤が40年前のものであり、にきびに対する効果がいまいちだということが挙げられます。ですが、にきび治療薬に関わらず、個人輸入には絶対に反対です。私は、個人輸入薬の副作用に気付かずに、取り返しのつかないことになった方を診察したり、そういった方から相談されたりしますが、それはとても悲しいことです。医師になった今でも、薬は怖いと感じることがあります。今まで自分で何百人に処方した使いなれた薬でも、まれに重篤な副作用を起こしてしまうことがあるからです。自分の一つしかない体なのですから、自己判断で使用せず、どんな薬でも医師の指示の下に使用してください。

にきび治療最前線へ
真皮以上に達した深いにきび跡についての相談をよく受けます。皮膚は一番表面が表皮、その下に真皮があります。真皮までにきびのダメージが及ぶと、真皮が瘢痕となり、その上に表皮が再生して瘢痕となった真皮を覆います。真皮までダメージがあったとしても、程度の軽い浅いものであれば、真皮の代謝、コラーゲン再生を促すことで、治癒させることができます。しかし、深いものであれば、より深くまで削るレーザーや、ピーリング、アブレーションでないと効果はありません。にきび跡に効くと謳われているレーザー治療機器の大部分は、真皮上層のコラーゲンを再生します。サリチル酸マクロゴールピーリングはグリコール酸より深いピーリングができ、真皮のコラーゲン再生も促します。

浅く、小さいものであれば、サリチル酸マクロゴールピーリングがおすすめです。ダウンタイムなしで4〜8回で改善します。当院では、通常のビタミンC誘導体の数十倍〜100倍の濃度で真皮へ到達し、コラーゲン増生へ働きかけるAPPSも同時に使用していきます。にきび跡にはVビームやスムースビーム、YAGレーザー、クルータッチレーザーも使用されています。これらのレーザーも、浅いものには効果があります。しかし、改善効果は人それぞれであり、深いものにはほとんど効果はありません。私の印象としては、価格、痛み等から考えても、サリチル酸マクロゴールピーリングをお勧めします。

中等度から深いものの場合、浅く作用するレーザーやサリチル酸マクロゴールピーリングの効果はあまり期待できません。より深いディープピーリングかアブレーションが有効です。ダウンタイムが数ヶ月に及ぶ場合もあり、大掛かりな治療となります。

最後に、フラクセルについてです。フラクセルは真皮のコラーゲン増生作用が強く、にきび跡も改善させます。ですが、深く凹みのある、硬い瘢痕になったにきび跡には効果はありません。中等度のもので、まだ硬くないものであれば、改善は見込めます。ダウンタイムは多少ありますが、せいぜい数日間から1週間程度です。

にきび治療最前線へ
ニキビがあっても皮膚科へ行かない人が多いそうです。20歳から39歳までの女性538名にアンケートをとったところ、「皮膚科の医者へ行く」と答えたのはわずか7%の人だけでした。そのほかの人は「放っておく」「薬局で買った薬をつける」「つぶす」「食事に気をつける」等の自己流の対処を行っていました。
肌の状態を気にする女性でも、7%しか皮膚科へ行かないということは、ニキビがある男性で、皮膚科へ行く人はもっと少ないと思います。なぜ皮膚科に行かないのか?理由は書かれていませんでしたが、私が推測するに以下のような理由だと思います。
1.面倒くさい
2.ニキビぐらいで医者に行くのは恥ずかしい
3.医者に行っても、自分で治療してもたいして変わらない(皮膚科に行っても治らない)

3番の理由は、適切な治療をしない医療機関に原因があると思います。1番と2番は患者側の要因です。ニキビは正しく治療し、きれいに治さなければ、にきび跡がどんどん形成されます。深いにきび跡は、一旦形成されてしまうと、治すのはとても困難です。
にきびはいずれはできなくなります。ですが、にきびができなくなっても、でこぼこの肌と色素沈着が残ってしまったのでは意味がありません。自己判断でつぶしたり、消毒したりしないで、信頼できる医療機関を受診しましょう。

にきび治療最前線へ
イギリスのデータベースから、1987年〜2002年にニキビと診断された15-35歳の患者約85000人のデータを解析したところ、ニキビの治療で抗生物質を6週間以上にわたり使用した人は、抗生物質を使用していないニキビ患者に比べて、上気道感染症に2.15倍もかかりやすいという結果となりました「Over 6-week antibiotic acne treatment raises risk of upper respiratory tract infection Arch Dermatol. 2005; 141:1132-1136」

この論文に対する私の意見です。
ニキビ治療に抗生物質を使用する意味は、主にニキビの原因の一つであるアクネ菌(P.acnes)を殺すためです。私は、かねてからにきび治療に対する抗生物質の使用に疑問を持っていました。私自身のにきびに全く効果がなかったためでもあります。抗生物質を使えば、それだけ耐性菌(抗生物質に抵抗力のある菌)が出てくることは明らかです。アクネ菌は皮膚の常在菌なので、だれの皮膚にでもいます。全てそれを死滅させることは果たして可能なのでしょうか? 生き残った菌が繁殖して、さらに強い菌となる可能性もあります。皮膚には他の常在菌もたくさんいて、アクネ菌を増殖させないようにする菌もいます。それらの常在菌も殺してしまうこととなりますし、上に挙げた論文のように、他の感染症に対しても逆に弱くなってしまうのではと危惧しています。
抗生物質の使用に全く反対というわけではありません。抗菌作用のほかに、抗炎症作用(炎症を静める作用)等を期待して、私も診療に使用します。ニキビだけでなく他の疾患に対しても、最も多く使用する薬剤の一つです。ですが、今の日本の現状では、抗生物質を乱用しすぎているといっても過言でないと思います。

にきび治療最前線へ
元グラスゴー大学の学生11232人を対象にした疫学調査で、若い頃ににきびがあった男性は、にきびがない男性に比べて、死亡率、特に冠動脈疾患(心臓病)で亡くなる率が低いことがわかりました。逆に、にきびがあった男性は、ない男性に比べて前立腺癌の危険が増加しました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=pubmed&dopt=Abstract&list_uids=15937017&query_hl=2

この論文に対する私の意見です。
若い頃の男性ホルモン作用が前立腺癌の危険を上げ、逆に心臓死の危険を下げるのでしょうか?確かに男性ホルモンはにきびを悪化させ、前立腺癌も悪化させます。ですが、にきびのある男性は、ない人に比べて男性ホルモンが高いということはなく(女性の場合と異なります)、いささかその説は疑問に思います。にきびがある男性は、ない男性に比べて、喫煙率が低かったとのことなので、心臓死を含む死亡率が低いというのは、タバコを吸う人が単に少なかったことが原因なのかもしれません。


にきび治療最前線へ
にきび治療薬として最も効果があるとされるイソトレチノイン内服製剤(アキュテイン等)の副作用として、気分が落ち込みうつ状態になる、ひどい場合は自殺願望が出るとの報告がありましたが、「Isotretinoin therapy and mood changes in adolescents with moderate to severe acne: a cohort study」※Arch Dermatol. 2005 May;141(5):557-60での試験では、うつとイソトレチノイン内服との関係は否定されています。この試験では12歳−19歳の132人を対象とし、59人にイソトレチノイン内服、73人は抗生剤等の従来の治療を行い、「うつスコア」にて数ヶ月間の観察を行っています。その結果、イソトレチノイン内服はうつ症状を上昇させる危険はなく、逆に軽快させる作用がある可能性があるという結果になりました。文献→http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=pubmed&dopt=Abstract&list_uids=15897376&query_hl=19

この文献への私の意見としては、基本的には賛成です。ニキビがあるということだけで、落ち込む人は沢山います。さらに、その他のことが引き金となって、自殺する人もいると思います。ですが、イソトレチノインによってにきびが治ると、それだけで明るくなる人がいてもおかしくありません。ただ、ニキビができる年頃は自殺が多い年頃でもあるので、なんともいえないのも事実です。

私としては、アキュテインの副作用としてうつ症状が出るということを前提にして(それが正しくないとしても)、注意深く扱うに越したことはないと思っています。

にきび治療最前線へ
アメリカの皮膚科でニキビの治療薬「アキュテイン」を知らない医者はいないと思います。しかし、日本の皮膚科医で知っている医師はどれくらいいるのでしょうか?おそらく3分の1以下だと思います。アキュテイン(イソトレチノイン内服剤)は認可どころではなく、日本ではその副作用から申請の予定すらない薬ですが、このような状況ではさらにその副作用の危険が増すのではと危惧しています。

にきび治療最前線へ
ニキビ外来オープンに向けて、サンシャイン60へ足を運び、ミーティングをしてきました。サンシャイン60にある山口クリニックの雰囲気は、「普通の診療所」といった感じです。内科の患者さんをメインに扱っているのですが、サンシャインができてから、もう何十年も同じ場所でやっているので、町にある診療所と変わりません。都会のビルにあるおしゃれな皮膚科、美容外科とは異なりますが、親しみやすいし、気を使うことなく受診できるのが一つの特徴かも知れません。

ホームへ戻る
今回は第3弾として、レーザー治療、ピーリング等を評価します。
新しい治療である光治療、Vビーム、スムースビーム、PDT、サリチル酸マクロゴールピーリング等を評価していきます。
☆7つで満点です。

まずは 光治療、レーザー治療部門!

1.クリアタッチ、フォトフェイシャルアクネス、クリアライト等 ★★
光による殺菌、またコラーゲンの産生を促します。殺菌の効果は一時的で、再発が問題となるため、定期的に治療を受ける必要があります。美肌効果、しわ改善等の効果もあります。☆2つです。

2.Vビーム ★★★★★
赤い炎症性ニキビや、にきび跡の赤みに非常に効果があります。にきび発生の予防効果もありますが、やはり再発が問題となります。4回程の照射で終わりとしているクリニックが多いのですが、終了後はにきびが出来てきます。にきびやにきび跡の赤みを気にする方が多いのですが、その治療としては現存するもので一番効果があります。アキュテインでにきびを治癒させた後に、Vビームを行うことですばらしい効果をあげることが出来ます。赤みにはナンバー1のため、☆5つ。

3.スムースビーム ★★★★
皮脂腺をレーザーにて破壊する作用があるため、現存のニキビに効果があるだけでなく、皮脂が出にくくなり、新しいニキビの発生予防にもなります。コラーゲンの産生を促し、ニキビ痕を改善します。しかし、男性の皮脂分泌が強いタイプでは、出力を上げて当てても、皮脂が抑制されない場合も多く、また当てている間は効果があってもやめるとすぐに皮脂が戻り、再発してしまう場合があります。レーザーを定期的に受けなければならない状況となると思われます。色素沈着やしみ等の副作用の問題もあり、☆4つ。

4.フォトダイナミックセラピー PDT ★★★★
レーザーで皮脂腺を破壊し、アクネ菌を殺菌します。非常に強い皮脂腺破壊作用があり、数ヶ月持続するため、今あるにきびの治療はもちろん、新しいにきびも出来にくくなります。スムースビームより皮脂抑制作用は強いと思われます。しかし、スムースビームもそうですが、数ヶ月しか持続しないため定期的に照射する必要があります。☆4つです。


次に  ピーリング部門!

1.グリコール酸ピーリング ★★
AHAピーリングの一つで、皮膚科や美容外科で行われている最も一般的なピーリング剤です。分子が小さく、肌への浸透性に優れています。30%ほどの濃度で行われることが多いのですが、皮膚のピリピリ感、赤み等が起こることがあります。私の評価は☆2つです。

2.サリチル酸ピーリング ★★
グリコール酸よりも角質の厚い剥離を期待できるのが利点ですが、肌への負担も大きく、赤み、炎症、皮むけ等を起こし易いです。その為、効果はあるのですが、比較的使用しにくい薬剤といえます。☆2つ

3.サリチル酸マクロゴールピーリング ★★★★
サリチル酸マクロゴールピーリングは、九州の上田先生が考案したものです。サリチル酸ピーリングでは上記のような副作用がありますが、マクロゴールという基材を混合して使用すると、サリチル酸30%という高濃度でもほとんど肌に負担をかけることなく、ピーリングが行えます。肌への負担が少ないにもかかわらず、にきび、にきび跡にも高い効果を得ることが出来ます。月1回の治療で4、5回ほど行うのが標準です。コラーゲン生成効果は、ほとんどダウンタイムがないにも関わらず、TCAピーリングと匹敵するとも言われています。にきび跡改善効果は、アブレーション治療やフラクセル、ディープピーリング(深い部位まで働くピーリング)よりは劣りますが、レーザー治療と同等くらいではないかと思います。レーザー治療のように痛みはなく、肌への負担を考えると、おすすめできる治療です。当院でも導入予定です。☆4つ。

4.TCAピーリング -------
濃度にもよりますが、通常上の3つのピーリングより、より深いピーリングとなります。にきび跡の凹凸には有効と思われますが、数日から数週間程度ダメージが残り、回復に時間がかかるため、この治療を受ける患者は少ないのではないかと思います。TCAピーリングは発癌性も報告されており、未評価です。

どのレーザー機種にも言えることですが、やっている間は肌の調子がよくても、期間を空けてしまうと、またにきびが出来てしまうケースが多いと思われます。ずっとレーザーを当て続けるわけにもいかず、内服治療や外用剤治療に比べてあきらめてしまう人が多いのも、こういった理由です。他の治療と併用することが肝要でしょう。当院ではレーザー治療を行っていませんが、必要がある患者さんにはレーザー治療を勧めています。

にきび治療最前線へ
新タイトルでやっとブログを更新しました。にきびについての情報をどんどん更新していきます。掲示板もありますので質問等あればどうぞ書き込んでください。にきびに関する情報も募集しています。

ホームへ戻る
ニキビ治療に対する担当医の評価第2弾です。アキュテイン、ダイアン35、スピロノラクトンについてもコメントしています。☆7つで満点


第2弾は    内服薬部門!

1.抗生剤 
効果に疑問を感じます。一時的にニキビがおさまる患者もいますが、ほとんど再発するといった印象です。皮膚のバリアとして働く正常細菌まで死滅するため、逆に治りにくくなることもあります。再発した場合、抗生物質耐性の菌になっていることもあります。多剤耐性のアクネ菌やアクネ菌以外の菌がニキビを悪化させることもあり、抗生物質の不適切な使用が原因なのではと危惧されています。当院では化膿性、嚢胞性のにきびに対し症例によって使用しています。他の治療と併用する場合もあります。☆1つ。日本では保険適応。

2.ビタミン剤 ★★
ビタミンB群、C、パントテン酸等は補助療法として有効ですが、ビタミン剤単独でニキビが改善する人は少数です。水溶性ビタミン群は比較的多量に摂取しても悪させず、にきびの改善を助けるため☆2つ。

3.イソトレチノイン ★★★★★★
accutaneアキュテインアクタンロアキュテイン等の名称で知られています。1982年より、欧米では重度の難治性ざ瘡(ニキビ)に対して用いられていて、20年以上のの実績がある薬です。ビタミンAの一種であり、ビタミンA自体催奇形性があるため、この薬剤も催奇形性が一番の副作用です。他にもうつ病等精神的な副作用、肝障害等あり、薬を良く知っている医師の下で使用しなければいけません。にきびに対する最も強力な治療法であり、治癒率も高いです。当院では難治性にきび(他の治療が効果のないにきび)に限り処方しています。その副作用のため、第一選択として用いる薬ではありません。副作用がなければ☆7つの満点ですが、☆6つ

4.抗男性ホルモン剤 ★★★★★
ニキビにはホルモンバランスが強く関与していて、ホルモン剤の適切な使用により、難治性ニキビに対して非常に高い治癒率を望めす。比較的安全な薬剤ですが、副作用はゼロではないため、専門知識のある医師の指示の下での服用が必要です。男性兆候のある女性(毛深い方やあごのライン中心ににきびのある方)には特に効果があります。当院では抗男性ホルモン剤としてスピロノラクトン(商品名アルダクトン)を処方しています。スピロノラクトンはホルモン剤ではありませんが、抗男性ホルモン作用を持ちます。日本では心不全の利尿剤として認可されていますが、にきび治療には認可されていません。☆5つ。

5.ホルモン剤 ★★★★★★
低用量の卵胞ホルモンと黄体ホルモンを使用します。黄体ホルモンには男性ホルモン様作用があるため、使用するホルモン剤の種類によってはにきびが悪化する可能性があります。当院では抗男性ホルモン作用のある黄体ホルモンを配合したダイアン35や、男性ホルモン作用の最も少ないマーベロン等を処方しています。低用量ピル療法と呼ばれる治療ですが、適切な治療によって9割以上の女性患者に効果があります。ホルモンの作用により肌がきれいになる、生理痛が軽くなる等の効果もあります。☆7つあげたいところですが、やはりしっかりチェックすべき副作用もあり、また処方できる患者も限られているため(例えば喫煙している女性には処方できない場合があります)、☆6つ。

6.漢方薬 
にきびが出来やすい体質を改善します。私自身は、効果に疑問を持っています。5年間漢方薬を飲んで、にきびが治癒した患者がいましたが、加齢のせいなのか、薬の効果なのかわかりません。☆1つ。

以上がにきびの内服治療に対する私の評価です。反論もあると思いますが、一情報として認識してください。ちなみに日本で保険が効くのは抗生剤、ビタミン剤、漢方薬だけです。う〜ん・・。

にきび治療最前線へ
担当医の知識と経験を基に、数あるニキビ治療を評価しました。
白星が多いほど評価が高い治療です。今話題の進化型ビタミンC、APPS(アプレシエ)についても触れています。☆7個が満点

まずは  外用剤部門!

1.硫黄カンフルローション,クンメルフェルド液  
40年前から行われている古典的なニキビの治療法です。イオウによる殺菌、乾燥によりニキビを治します。思春期のニキビに効果がある場合もありますが、これで治るのはむしろ少数です。肌荒れ等、肌が汚くなる場合もあり、当院では使用しません。米国ではイオウローションを使っている皮膚科はほとんどありません。日本の皮膚科がいかに遅れているかがわかります。よって☆1つです。

2.水溶性ビタミンCローション ★★
皮脂を抑え、ニキビを出来にくくします。美肌効果もあり☆2つです。ビタミンCを肌に塗っても浸透しないため効果は薄く、リン酸アスコルビルマグネシウム、リン酸アスコルビル3ナトリウム等の誘導体が入っているものでなければ意味がありません。製品により品質がまちまちなので、しっかりとしたものを選ぶ必要があります。単独で使用して、これだけでニキビが治ったという患者はほとんどいないと思います。あくまで補助療法として使用しますが、それも大切な治療法のひとつです。

3.脂溶性ビタミンC ★★
水溶性と違い、脂溶性のため真皮まで届き美白効果も水溶性より高いとされています。単独では治らないため、2と同じ理由で☆2つです。

4.新型ビタミンC ★★★
パルミチン酸アスコルビルリン酸3Naが正式名称。APPS(アプレシエ)進化型ビタミンCとも呼ばれています。肌への浸透力は水溶性ビタミンCの10倍から100倍とも言われていて、色素沈着(シミ)の改善作用もあります。難治性にきびに対しては、やはり単独で用いても治癒まではもっていけないと思います。補助療法として使用します。当院でも処方、使用します。今までで最も高い☆3つ。

5.イソトレチノイン ★★★★
レチノイン酸。ビタミンAの一種。皮脂分泌抑制作用が強く、欧米ではポピュラーな治療で、20年以上前から第一線で使用されていますが、胎児の催奇形性等の問題から日本では未認可です(外用剤では比較的問題ないと言われていますが、使用中は避妊をしたほうが安全です)。医師の指導の下に使用すれば単剤でも十分効果があります。使用法を間違えている患者が最も多い治療のひとつです。☆4つ。

6.抗生剤 ★★
抗生剤入りのローション、抗生剤のクリーム、ゲルもあります。効果がある人もいるが、抗生物質の内服等で効果がなかった人には効果が現れにくいでしょう(中には効く人もいます)。日本ではダラシンは点滴用で保険が通っていますが、ダラシンローションはなぜか保険適用外です。ダラシンT(ゲル)とアクアチムクリームの2つが保険適用で使用されるようになりましたが、印象として効果は高いとはいえません。☆2つ。

7.benzoyl peroxide ★★
この薬は欧米では最もポピュラーです。日本のクレアラシルにはこの成分は含まれていませんが、アメリカのクレアラシルには含まれています。炎症性ニキビに効果的ですが、アレルギーを起こす患者おりパッチテストが必要です。☆2つ。

8.アゼライン酸クリーム ★★★
皮膚にて殺菌、抗男性ホルモン作用を示します。米国では皮膚科にて処方されています。女性の男性ホルモン優位型のざ瘡に特に効果的です。☆3つ。

9.ハイドロキノン ★★
美白作用は強く、にきび跡の色素沈着に効果的です。単独でのにきび治癒率は低く、あくまで補助療法です。☆2つ。

☆4つが最高得点と辛口の評価でしたが、以上紹介した治療のなかで、日本で保険として使用できるのはイオウローションのみです。日本の治療がいかに遅れているかがわかると思います。

にきび治療最前線へ
よくある質問をまとめました。

Q1.未成年ですが、診察を受けられますか?

A1.受けられます。ただし15歳未満の方は受けられません。また、15歳から18歳未満の方は、初診時には保護者の方と同伴でなければ、薬の処方はできません。 診察だけであれば可能です。また、医師が必要と判断した場合は、再診時でも保護者の方に同伴していただければなりません。その他診察を受けられない方がいますので、詳しくは受診の前にをご覧下さい。

Q2.にきびは必ず治りますか?

A2.必ず治るとはいえません。必ず治ると宣伝しているところは嘘だと思います。にきびに最も高い効果があるとされているイソトレチノイン内服(アキュテイン等)でさえ、有効率は95%程度と報告されています。アキュテインは全ての患者に使えるわけではありませんし、アキュテインでも効果のないにきびがあるのも事実です。また、どんな治療でも、その治療がとても効果的であったとしても、副作用が出た場合は中止しなければなりません。これはしっかりと認識しなければならないことです。

Q3.どれくらいの期間で治るのでしょうか?

A1.わかりません。というのが正直な答えです。ですが、それでは答えになりませんので、6ヶ月を目安に頑張ってみてください。6ヶ月では大部分の患者さんが治る、または効果を実感すると思います。例えば、ホルモン治療の例では、6ヶ月程度で7割以上の患者がニキビが治癒、又は改善しています。12ヶ月で、9割の患者さんに効果があります。今まで長年悩んできたにきびなのですから、最低6ヶ月はあきらめず頑張りましょう。当院では12ヶ月の治療にも関わらず全く効果が出ない場合は、残念ながら治療をあきらめます。

Q4.遠方から来ているので、通いきれません。どれくらいの頻度で通わなくてはいけませんか?

A4.通常であれば、2週間から4週間に1度程度です。ですが、副作用には個人差がありますし、服用している薬剤によっても効果、副作用の頻度は変わっていきますので、それより短い期間で受診していただかなければいけない場合もあります。状態が落ち着いていれば、最長8週間分まで薬は処方できます。

Q5.アキュテインを個人輸入で購入したのですが、飲んでも大丈夫でしょうか?

A5.まず、アキュテイン等のイソトレチノイン内服の個人輸入は厚生労働省医薬品個人輸入の注意喚起にあるように、原則禁止されています。重大な副作用が起こることがありますので、医師が処方した場合のみ、医師の管理下で必ず使用してください。「個人輸入した薬剤を使用しているので、診療だけお願いします。」という患者さんが時々いますが、たとえその薬が当院で処方している薬と同じものであっても、診療を断っています(副作用等症状がある場合は別です)。理由は2つあります。1つは、個人輸入している薬剤は日本で未認可のものが多く、原則医師の処方箋が必要です(なくても買えるものがほとんどですが)。医学的に状態を判断しないまま、個人がこういったものを買うのは危険だからです。2つ目は、医師の管理の下に薬剤を使用していない可能性があるからです。私が処方したものであれば、「どういう薬を何日間処方した」という情報がありますから、副作用がある場合は、薬を処方しなければ「中止」という形になります。しかし、個人輸入している場合は、手元にどれだけ薬が残っているかわからないですし、薬を飲む飲まないは患者さん自身が勝手に判断することになりかねないからです。他の薬との飲み合わせの問題もあります。重大な副作用が起こってからでは遅いため、個人輸入は決してしないで下さい

Q6.料金はどれくらいかかるのでしょうか?

A6.初診料は7000円(土曜日8000円)、再診料は3500円(土曜日4000円)です。当院で行っている治療にあるように、にきびの診療に関しては、全例自由診療になります。それに検査代、薬代、処置代等がかかります。詳しくはこちらを参照して下さい。

Q7.あまり費用をかけたくないのですが・・

A1.初診料、再診料はどんな治療でも同じだけかかります。状態に合わせ、それぞれにあった治療を提案していきます。効果のある薬ほど、値段が高いというわけではなく、効果があっても副作用や、体の状態によって使用できない薬剤もあります。一概には言えませんが、治療を始める前に、大凡の費用等をお話します。費用の面で、別の治療薬にかえて治療をする等の選択は出来ると思います。受診の際には、遠慮をしないでご相談ください。

Q8.処方された薬を飲んでいる最中に、他の薬を一緒に飲んで大丈夫でしょうか?

A1.当院で出された薬を飲んでいる間、飲んではいけない他の薬がいくつかあります。薬を処方する段階でご説明します。

Q9.アキュテインを飲みたいのですが・・

A1.イソトレチノイン内服の効果から、安易に飲みたがる方がいます。イソトレチノイン内服は原則として、中等度以上〜重度のニキビ、他の治療でも治らない難治性ニキビの患者に限られます。また、妊娠中、妊娠予定のある女性患者には処方できません。その他にも様々な制約があり、1.医師が適応ありと認めた場合 2.患者が作用、副作用について十分理解し、使用に同意する場合 の2つを満たす場合のみ処方することが出来ます。ニキビの治療に関しては、保険範囲内での治療が原則となりますので、(当院はにきびに関して保険診療を行っておりませんので)まずお近くの皮膚科に相談されることをお勧めします。それでも治らない場合は、ぜひご相談ください。

Q9.木曜日以外に診察、処方をしていただけないでしょうか?

A1.木曜日以外にも第2、第4土曜日に診察しております。完全予約制となっています。それ以外の曜日は、診察、お薬の処方をしておりません。例外はありません。診察日に通えることが原則となりますのでご了承下さい。


以上の質問以外の質問がありましたら、なんなりと 担当医の掲示板 へ書き込んでください。

個人的に質問がある方はこちらへどうぞ  質問箱

にきび治療最前線へ
当院ではニキビ治療に関しては全例自由診療となります。つまり健康保険が使えず、医療費は全額患者負担となります。理由は、現在の日本でhは、保険診療範囲内でニキビ治療をやろうとすると、イオウローションと抗生剤、ビタミン剤程度しか処方できないからです。効果のある薬剤を使用するには、自由診療でなければできません。混合診療(自由診療と保険診療の混合)も認められていないため、ニキビ治療に関しては、診察、検査、薬剤処方、副作用チェック等全てにわたり、自由診療となります。自由診療は患者の金銭的負担も大きくなれば、当院のメリットもありませんが、制度上いたしかたないことなのでご了承ください。

当院で処方する薬剤には、日本未認可の薬剤が多く使われます。といっても欧米の皮膚科では20年以上前から使用されている薬剤ばかりであり、日本のにきび治療がいかに遅れているかがわかると思います。正しい治療を行えば、9割以上の患者さんに有効です。ただ、やはり全例に効果があるというわけではなく、1割未満の患者さんは全く効果が出ないこともあります。にきびを完治する!必ず治る!絶対治る!等の広告をよく見かけますが、絶対嘘です!(私が絶対嘘というのもなんか変ですが・・) にきびに対して最強の薬であるイソトレチノインの内服薬(アキュテイン等の製品名で知られています)ですら、奏効率(完治ではなく、有効である率)は9割5分程度なのですから。私もそうでしたが、知識がないうちは何でも試してみたくなります。しっかりとした情報をもって判断してください。

当院で行っている治療は以下のものがあります。

ホルモン療法 ・・ダイアン35等の低用量ピル療法やスピロノラクトン等の抗男性ホルモン療法、アゼライン酸等の抗男性ホルモン外用剤
トレチノイン外用療法・・レチノイン酸、アダパレン等を症例に応じて使用します。
イソトレチノイン内服療法 ・・現存する治療の中では最も強力で、完治率が一番高い治療です。アキュテイン、ロアキュテイン等の名称で知られています。
ビタミンC療法・・水溶性ビタミンC、新型ビタミンC誘導体、(進化型ビタミンC誘導体、APPS,パルミチン酸リン酸アスコビル3Na)を補助療法として使用します。
その他、抗生物質や各種外用剤等症例に合わせて使用します。
ピーリング・・最新のピーリングであるサリチル酸マクロゴールピーリングを行っています。

各治療の詳細は にきび治療私の評価 を参照してください。

治療には副作用が伴う場合があります。自己判断にて、アキュテインやホルモン剤を個人輸入し、使用している例がありますが、重大な副作用を被る危険性があります。必ず薬剤に精通した医師の下での使用をして下さい。

にきび治療最前線へ

所在地
■サンシャイン山口クリニック
〒170-6007 東京都豊島区東池袋3-1-1サンシャイン60 7F
           (TEL 03-3988-0100 )

20051008001652.jpg
 地図をクリックすると大きな地図が開きます。

さらに詳しい地図はこちら

ざ瘡(にきび治療)専門外来
診療時間 
木曜日 午後1時〜午後5時30分(初診は午後4時まで)
土曜日 第2週、第4週のみ。午後1時30分〜午後5時30分(初診は午後4時まで) 

※土曜日の診察は第2、第4土曜日のみです
※上記の時間以外はニキビ専門外来の診療は行っておりません。
完全予約制です。
※キャンセルは遅くても前日までにお願いします。止むを得ない場合当日でも構いません。
※無断でキャンセルされた場合は、以後の診療はいたしませんのでご了承下さい。
※受診日当日でも、キャンセル等で空きがあれば予約、診察は可能です。まずはお電話にて当日空きがあるかお問い合わせ下さい。

予約はお電話のみにて受け付けています。

予約受付 TEL 03-3988-0100

予約のお電話は下記の時間にお願いします。
平日AM9時〜PM6時 土曜日AM9時〜PM1時

にきび治療最前線へ